介護業界に入ったきっかけを教えてください

子育てが落ち着いてきたタイミングで、父の入院と母のパーキンソン病発症を経験しました。これをきっかけに、ヘルパーや介護福祉士という仕事の存在を知ったんです。

いつどのタイミングで介護が必要になるかわからないから、自分も手に職があった方がいいなと思って、近所で介護の仕事があるかを調べてみました。

これまで介護のことを気にしたことがなかったので全く知らなかったんですが、この時に勝浦総野園という介護施設の存在を知りまして、当時は同じ地域在住者のみを募集していたので、思い切って応募しました。

介護の仕事をする上で気にかけていることは何ですか

「利用者さんの笑顔が見たい」と思っていて、そのひとつとして、廊下ですれ違う時や食事介助、おむつ交換などで、挨拶でもちょっとした会話でも、毎日必ず利用者さん全員に声がけをしています。

声をかければ、その人が今日どういう状況かもキャッチしやすいし、声をかけることで少しでも安心してもらいたいと思っているんです。

大変だと感じることを教えてください

介護はその性質から非常にストレスを抱え込みやすい仕事でもあります。

認知症の症状は意思疎通が難しかったり、感情のコントロールがうまく効かなかったりすることもあって、精神的なストレスを受けやすいですし、寝たきりの利用者さんの介助をする時には介護スタッフ側の体への負担もかかりやすいので、身体的なストレスも受けやすいんです。

でも、私は花を育てるのが好きなので、休みの日にはお庭のお手入れをして、心をリフレッシュさせています。特に、季節ごとに変わる花の表情や、植物が少しずつ成長していく姿を見ると、日々の忙しさやストレスも忘れさせてくれます。

いま現場で取り組んでいることはありますか

離職にも繋がりやすいストレス。それを軽減するには、個々の意識とスキルを少しずつ上げながら、業務上でのストレスをいかに軽減できるか、従来の業務自体を見直して工夫していかないといけません。

日々の業務のなか、スタッフみんなが慣れた業務がある中で改善していくのは簡単なことではありませんが、そうしたところをしっかりと見直していくことが必要であると同時に、大変でもあると感じています。