介護業界に入ったきっかけを教えてください
父が末期がんを患いまして、さくら会の関連施設の病院でお世話になりましたが、当時の私は入院中の父に対して何もできなかったんです。病院では看護師さんたちが父のあらゆる介助をしてくださって、「世の中にはこんなにすごい仕事があるんだな」と思いました。
この経験から「母に何かあった時のためにヘルパー講習を受けてみよう」と思い立ち、受講したヘルパー講習に現職場であるさくら会の方がいらしていたことがきっかけで入社いたしました。
仕事のやりがいを感じる瞬間は?
とにかくお年寄りが好きで、かわいいと思っているんです。この仕事が本当に向いているのかどうか今も自信があるわけではないのですが、お年寄りと関われるこの仕事はとても楽しいですし、やりがいもたくさんあります。
今、自分がリーダーを任されているのですが、自分の想いを利用者さんの介護に反映できることが楽しいですね。利用者さんに喜んでいただけることが、自分のやりがいになっていると思います。リーダーとして他のスタッフをどう育てていくか、どう指導していけるか、自分と他のスタッフの出勤タイミングによって業務改善のトライアルがスムーズにできていないことなど、悩みにも直面しますが、とてもやりがいのある仕事だと感じています。
介護の仕事をする上で気にかけていることは何ですか
「仕事の間はとにかく明るく元気に笑顔でいること」を心に決めて仕事をしております。出勤時には入口で自分にスイッチを入れ、退勤時には出口でリセットする感じです。
スイッチを入れたら、仕事モードで明るく対応することを心がけています。反対に退勤時にはリセットをして、オンオフをしっかりと切り替えて、抱え込みすぎないようにしています。
休みの日の過ごし方を教えてください
休みの日は家族と過ごすことが多いです。
家族で食事に行ったり、子どもたちと近所の広場でボール遊びをしたりして、家族との時間を大切にするように心がけています。
この時間は、日々の忙しさを忘れ、家族との絆を深める大切な機会となっています。
これから介護の仕事に挑戦する人へ
人間関係や利用者さんとのコミュニケーション、自分の介助がうまくできなかったり、「もっとこうした方が良かったんじゃないか」と反省するような気持ち、理想の介護ができなかった時のもどかしさなど、こうした辛い気持ちを抱えがちな場面はどの介護現場にもあるはずです。
大事なのは、自分ひとりだけで抱えきれない問題を作らずに他の職員に相談することです。そうすることで周りもフォローがしやすくなりますし、最悪の事態を防げます。周りに共有することで溜め込みすぎないようにするのも大切です。